ハウテング州での活動
ハウテング州での活動
首都のトゥワネ(プレトリア)と南部アフリカ最大の経済都市ヨハネスブルグの世界でも最大級のメトロポリスが州全体を占めています。まさに南アフリカの中心地、情報発信地としての機能だけではなく、南部アフリカ諸国にとっても最大の中心地でもあります。多くの日系企業を含め、世界中の企業がプレトリアやヨハネスブルグに事業所や支店を置いています。
かつては(現在も)金鉱山で栄え、ゴールドラッシュで多くのオランダ系移民(アフリカーンス・ボーア人)が終結して、都市が形成されました。それは裏を返すと、労働者確保のために、多くの奴隷や地方から出稼ぎでやってきた黒人も終結しました。
そしてアパルトヘイト政策が断行されると、貧富の差は更に拡大。その結果、政府に不満を持った多くの黒人たちは反アパルトヘイト運動を全国的に起こしました。1976年の「ソウェト蜂起事件」をきっかけに、反アパルトヘイト活動はハウテング州から世界中に展開。その間に多くの犠牲を伴いましたが結果、アパルトヘイト政策は撤廃されました。
新生民主政権に移行した現在でも、残念ながら、負の遺産として、経済格差と教育格差は年々増大しています。そして、現在でも最大の黒人居住区ソウェトのようなタウンシップが至るところに点在しています。その結果、顕著な経済格差や教育格差が、都市部の深刻な治安悪化に密接に関連しています。
ハウテング州では大都市周辺部の旧黒人居住区(タウンシップともセトルメントとも呼ばれる)を中心に移動図書館車が大活躍しています。
まさに人口密集地帯ですので、移動図書館車活動のニーズが著しいエリアです。
ハウテング州では、州教育省教育図書部の図書館車が活躍しています。
《運営団体》
- 1. Department of Education Education Libraries
http://www.education.gpg.gov.za/MobileLibraryService.htm
《09年度州内での稼動状況》
- 移動図書館車寄贈台数・・・1台
《現地での活動写真》
1.09年さいたま市浦和区より寄贈された図書館車。ハウテング州教育庁が運営するバスです。
2.プレトリアにあるバスの拠点センター(教育庁図書館)は英首相チャーチル氏にゆかりのある建物です。
《SAPRSIが寄贈した自治体一覧》
- 埼玉県さいたま市浦和区北浦和図書館 → 教育省 (2009年)http://www.city.saitama.jp/index_urawaku.html